ブドウ樹

栽培品種(Passage)

畑の雰囲気

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  • 6月12日のカーテン仕立ての畑です
     まだ垂れ下がらない枝がほとんどです
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  • 上記の三ヶ月後(9/13)の様子です。
     こんな感じで、「カーテン仕立て」の様子が判りますね。    樹の成長を抑えるために、この仕立て方を採用。
     節間(葉と葉の距離)が狭く、@房/葉の枚数が多くなり
     光合成が活発になる事も採用の一つです。

ワイン用樹種

Cabernet sauvignon

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両親は、カベルネ・フランとソービニヨン・ブランです。
この房はやや小さめの程度です。
大きく十分に育った房は、両肩がもっと張っています。

ここ洗馬では、彼等にとっては少し寒いかも知れません。
が、熱帯化?でだんだん成長が良くなって来た感じがします。
樹も6年生なって、もうすぐ中学生です。
そろそろ色気も出て来て、少しづつ大人っぽくですね。

重いワインがお好きな方が好むブドウですね。
タンニン(渋み)と酸味のバランスが良ければ、20年後
程度に十二分に楽しめます。

葉の切れ込みが深く、それを見るたびにサンマルコ広場の
仮面祭りを思い出します。

Cabernet franc

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カベルネ・ソービニヨンの父親です。
こんな形が標準ですが、肥沃な地ではさらに
大きな房になります。

現在のところ、洗馬の畑には一番相性の良い樹ですね。
どういう訳か、副芽(伸びた枝の葉の根元からでる芽)
に多くの房(うらなりと云います)を付けます。

ブドウの特徴で、新しく伸びた枝(孫枝を含む)には、
必ずと言ってもいいほど、実(房)をつけます。不思議ですね。

タンニンは比較的ソフトです。
酸味とのバランスが良い年のワインは、長熟タイプも産まれます。
ニュジーランドのプロヴィダンスに近づけるかな?

Pinot noir

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割と大きな房にはなりません。が、ショルダー(肩:房の中でちょっと離れて、軸に近い所にでる小房) が大きく2つに分かれた房を形成します。

葉は、切れ込みが浅く五稜郭てきです。
副芽が少ないのも特徴ですが、その少ない芽には「うらなり」を、
かなり多くの確率で付けます

『重いワインが少ししんどくなって来た』と、感じるお年頃
の方が、このワインにシフトする例も多く見られます。

ブルゴーニュの「ロマネコンティ」が余りにも有名ですね。
日本でも、これワインの味覚に取り憑かれている栽培者は多数。
ロマネ畑の「葉っぱ」とても魅力的です。あんな葉っぱにしたい。

Merlot

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今年(’10年)のメルローの房です。
こんな房の雰囲気がメルローの標準ですね。
クローン(血統的なもの)も十何種類もあるブドウです。

我が農園にも、明らかに2種類のクローンがあります。
粒の大きさがそれを表しています。

桔梗が原のメルローとは、またクローンが違っていますね。
粒が洗馬の方が小さいですね。

それでも、園主としては粒が大きいと「ブツブツ言ってます」です。
虚弱体質の樹もあり、毎年繰り返していてどなたか似ですね。